本記事は、「急成長したテクノロジー企業が、ビジネス・スペンド・マネジメントでビジネスを拡大するヒント」を元に作成した記事です。
Coupaのお客様であるUiPath Inc.は、Deloitte Tohmatsu Consulting LLCのTechnology Fast 500で最も急成長しているテクノロジー企業第1位に選ばれています。
先日、UiPath Inc.とオンラインセミナーを実施し、BSM(ビジネス・スペンド・マネジメント)を活用して、どのようにビジネスの回復力を構築したのか、詳しく彼らのストーリーを語ってもらいました。
オンラインセミナー(こちらから視聴)では、ロボティック・プロセス・オートメーション・ソフトウェアの世界的リーダーである同社が、支出を管理してキャッシュフローを改善する方法と、レジリエンスあるビジネスを構築するために、今何が必要なのかについてヒントを紹介しています。
成長と効率化のバランスを取る戦略
UiPath Inc.変革へのプロセスは2019年に始まり、同社のリーダーは当時、ほとんどが手作業やオフラインによる支出処理は、会社の急速な成長を支えるには効率的に処理や管理ができないことを認識していました。エクセルのスプレッドシートから、手書きによる契約書署名や手作業によるサプライヤー登録に至るまで、同社のシステムでは財務管理が提供されないので、責任を持って一貫した支出は行われず、懸命な投資をして同社の成長戦略を支えることもできませんでした。
NetSuite ERPは高性能だが、全てを使いこなせなかった
このオンラインSeminorでは、UiPath Inc.の購買担当グローバル副社長であり、世界的に支出管理の変革を推進している責任者のCatalin Lupuと、同社のグローバル購買マネージャーで、支出管理の変革に関する活動のプロジェクトリーダーであるVlad Georgescuが登場しました。彼らは、回復力のあるビジネスを構築するためのストーリーと、そのプロセスを通じた学びについて紹介しました。
「UiPath社がどのようにCoupaを活用し購買・調達から支払までのプロセスと支出管理の自動化ソリューションを導入し、さらに既存のNetSuite ERPとシームレスに接続したのか、詳しくはこちらのオンラインセミナーよりご視聴ください。」
ビジネス・レジリエンスを向上させる3つの要素
オンラインセミナーでは、企業がキャッシュフローとレジリエンスを向上させるために必要な、支出管理方法について、3つの重要な要素が紹介されています。
- 支出をリアルタイムで可視化し、管理します。なぜなら、支出がどこでどのように発生しているのか把握し、そのデータを利用し確信を持ってビジネスの適切な領域で支出を制御し、そして投資を強化することが可能になります。また、ビジネスを減速せずに財務を継続的に管理することが可能になります。
- サプライチェーンのリスクを軽減。サプライヤーの健全性を監視し、サードパーティのリスクを常に評価することで未来の課題を想定し対処、ビジネスに支障が出る前に事業継続を確保して、契約に埋もれている不測の事態を発見することができます。UiPath Inc.は、自社のNetSuite ERPが高性能だと認識していましたが、システムや機能を全て使いこなせませんでした。NetSuite ERPプラットフォームはビジネスの財務基盤でありながら、購買、請求書発行、経費レポートなどの手作業による紙ベースの処理を排除できず、業務で時間が掛かってしまい、リスクを増やしていました。
- 適切な時期に、投資への俊敏性を身に付けましょう。これは、サプライヤーミックスの再評価を意味し、状況によってはコスト削減のためにサプライヤーを統一し、また別の状況では事業の継続性を確保するためにサプライヤーを拡大するケースもあります。また、運転資金やキャッシュフロー管理のデジタル化や改善、臨時雇用によって労働力の柔軟性の向上も考えられます。
UiPath Inc.が、どのようにBSM(ビジネス・スペンド・マネジメント)を活用したのか、詳しく見ていきましょう。
- リーダーの賛同と人材の採用
- 2億ドル以上の支出管理
- 支出総額の90%を管理し、請求書の80%はPOベース
- リーダーは全社での支出を明確に把握
- サプライヤーと戦略的に協力する分野を、リーダーが理解するように指導
- しっかりとしたベンダー管理戦略によるサプライヤーリスクの軽減
- 長期的な在宅勤務の取り組みを支えるプロセスのデジタル化
支出を完全に可視化して管理することで、UiPath Inc.は影に隠れたコストの削減、サプライヤーの統一、コストの削減交渉、さらにはレジリエンスの向上を実現する改革について、詳しくはオンラインセミナーをご覧ください。