2026年3月18日(水)、野村コンファレンスプラザ日本橋にて、CFOをはじめとする経理・財務部門やコスト改革部門のリーダーの皆様をお招きし、ラウンドテーブルイベント『Executive Connect PBR1倍超えを持続させる「攻めの支出管理」と「成長投資」へのポートフォリオ変革』を開催いたしました。
先行きが不透明なビジネス環境の中、企業が持続的な成長と資本効率の向上を実現するために何が必要か。本ブログでは、当日の講演や白熱したディスカッションの様子をハイライトでお届けします。
オープニング:「支出管理」は守りではなく、利益を創出する「攻め」の経営課題
イベントの冒頭、Coupa株式会社 代表取締役社長の反町浩一郎より、本イベントのテーマに込めた思いをお伝えしました。
昨今のインフレや地政学的リスクなど、予測不可能な環境下において、売上を安定的に伸ばすことはコントロールが非常に難しくなっています。一方で、「支出」に関しては、企業が自らの自助努力と戦略によってかなりの部分をコントロールでき、確実な成果(利益)につなげることが可能です。
反町は、「支出管理は一見『守り』の領域に思われがちですが、利益追求という意味においてはまさに『攻めの経営課題』であると確信しています」と力強く語りました。
キーノート:「資本コストや株価を意識した経営」の現況と今後
続いて、株式会社東京証券取引所 上場部企画グループ統括課長の池田 直隆 氏にご登壇いただき、「資本コストや株価を意識した経営の現況と今後」についてお話しいただきました。
2023年に東証が要請を開始して以降、プライム市場の9割以上の企業が取り組みを開示するなど、市場の意識は大きく変化しています。池田氏は、今後のコーポレートガバナンス・コードの改訂議論にも触れながら、「経営資源を成長分野にどう適切に配分していくか」をマーケットに示していくことの重要性を強調されました。株主還元だけでなく、まずは成長投資へ積極的に資金を振り向けることが、企業価値の向上に不可欠であるというメッセージは、参加者の皆様に深く響いていました。
講演:漫然とした支出を「投資原資」に変える構造改革
KPMGコンサルティング株式会社 シニアマネジャー 安達 貴裕 氏からは、「資本効率を高める『攻めの支出管理』」と題した講演をいただきました。
多くの日本企業が抱える支出管理の課題として、「誰が、どこから、何を、いくらで買っているのかが見えない」「システムが部門ごとにバラバラ」「データの可視化が遅い」といった点が挙げられました。これらを解決するためには、Business Spend Management(BSM)という概念を用い、全社の支出を一つのプラットフォームで一元管理することが不可欠です。
安達氏は、「支出を可視化・統制することで生み出された資金を、人的資本やDX、新規事業などの成長投資へ再配分することが本質的な改善活動である」と語り、守りのコスト削減から、投資原資を生み出す「攻め」の管理への意識転換を促しました。
活発な意見交換:ダイアログセッション
後半は、ご参加いただいた皆様による小人数でのテーブルディスカッションが行われました。
「PBR1倍超えを持続させる『攻めの支出管理』」というテーマのもと、各社のリアルな課題が共有されました。特に、データの一元管理を進める上での「IT部門と現場部門の壁」や「現場への意識浸透の難しさ」、さらには「今後のAIとの向き合い方」など、システム導入にとどまらない組織風土や制度面についての本質的な議論が交わされました。
クロージング:Coupaが支援する次世代の支出管理
イベントの結びとして、Coupaのインターナショナル・ビジネス責任者(EMEA & APAC)であるJP(João Paulo Silva)よりご挨拶申し上げました。
JPは、グローバルの財務リーダーが抱える共通の課題として「データの可視化の低さ」と「AIの信頼性に対する懸念」の2点を挙げました。Coupaのプラットフォームは、全社の支出情報を一元管理し、精度の高いデータとAIを活用することで、コンプライアンスを遵守しながらコスト削減とマージンの改善を実現します。JPは、「支出管理の高度化によって、皆様がより戦略的な投資へシフトできるよう支援していきたい」と語り、盛況のうちにイベントは幕を閉じました。
Coupaでは、今後も財務・調達リーダーの皆様の課題解決に貢献する情報発信やネットワーキングの場を提供してまいります。自社の支出管理戦略やプラットフォームの導入についてご関心のある方は、ぜひCoupaまでお気軽にお問い合わせください。